1994年7月に群馬県で生まれ,ろう者(聴覚障害)と診断された.
また,小学校1年生に人工内耳を装用するために,人工内耳の埋め込み手術を受ける.
そこから音のある世界へ飛び込み,小学校3年生から地元の一般校へ通い始める.
そして,筑波技術大学へ入学し,自らの世界観を拡大した上で音のない世界へ舞い戻ることを決心した.

同大学学部4年から,白石優旗准教授が主宰する白石研究室にて,障害者スポーツ支援技術(スポーツサポートテクノロジー)の研究として,デフスプリンター(聴覚障害のある短距離走選手)を対象とした,触覚刺激を用いたスタートシステムに関する研究に取り組み始めた.
これまで,国内学会の情報処理学会アクセシビリティ研究会や国際学会のCSUN Assistive Technology Conferenceにおいて,口頭発表を行った.
また,デフアスリート(聴覚障害者選手)として,陸上競技に取り組んでおり,2016年6~7月に行われた第3回世界ろう者陸上競技選手権大会の男子4×100mリレーの補欠として日本代表に選出されただけではなく,2017年7~8月に行われたデフリンピック(耳が聞こえない人のみで競い合うオリンピック)の男子4×100mリレーメンバーの3走として走り抜き,金メダル獲得に寄与している.現在では,休養している.

現在,HCI (Human  Computer Interaction) 分野の当事者研究 (Person Concerned Research),聴・視・触覚のパラダイムシフト,ユニバーサルデザイン,アクセシビリティ,ダイバーシティに関心をもち,筑波大学図書館情報メディア研究科に所属し,落合陽一准教授が主宰するデジタルネイチャー研究室にて,研究を継続している.

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